多可町 そこまでやったか!

山田錦の匠

有機農法にこだわってつくった、山田錦。
「この酒には、この米しかない」と
言ってもらえる、米づくりを目指して。

米づくりは家業で受け継ぎましたが、元々は食用米をつくっていました。この地で、山田錦づくりが盛んになったことをきっかけに、JAからの要請もあり、山田錦をつくることになりました。山田錦がつくりにくい米だと知っていたので、不安も大きかったです。でも始めたからには、他にないブランド米をつくりたいと考えました。山田錦をつくりはじめて、まずは特別栽培米をつくりました。そして、さらに上を目指してJAS有機栽培に挑戦したいと思い、平成17年頃から取り入れるようになりました。

面積も広い田んぼの全てで有機栽培をするのは大変です。とにかく、草との戦い。そこで、悩んでいたときアイガモ農法に辿りつきました。アイガモ農法は知っていましたが、実際に取り入れるときは、様々な苦労もありました。アイガモ農法というと、アイガモが草を食べてくれると思っている人も多いですが、アイガモは草をほとんど食べません。アイガモを田んぼに放つと、水を掻いてくれます。すると、澄んだ水の下にある土が動き、泥水になるため光合成ができず、草がほとんど生えなくなるのです。 今の時期はアイガモも育ってしまいましたが、また時期が来たら新しいアイガモに活躍してもらいます。 今もなお酒米の王者として君臨する山田錦ですが、近年は「グレードアップ山田錦」という取り組みで、生産者が調製時に使用する動力米選機のふるい目が、従来の2.00mmから2.05mmに変更されました。ますますプリッとして大きく光沢のある米が求められています。いいお米をたくさんつくっていきたいです。

これまでも小学校の環境教育の一環で、体験実習をしたりしましたが、米づくりに興味を持ってもらえる活動は続けていきたいと思っています。育てる苦労を体験することで、食べるものを大切にできるはずです。自分としては、「この酒には、この米しかない」と言ってもらえるような米づくりが目標です。いつか海を渡って愛されるようなものをつくりたいと思います。

ラベンダーパーク多可

天田産
アイガモ農法でつくる有機山田錦生産者
吉田継夫さん